1989年選抜甲子園 上宮

1989年選抜甲子園は

上宮、元木大介の大会であった。

 

前年の選抜では準々決勝で宇都宮学園

5-0リードからの悪夢の延長逆転負け。

 

やはりPLでないとダメなのかと

嘆いたものです。

 

そういういきさつもあるので

1989年のセンバツも上宮に対して

あまり期待をしていませんでした。

 

実際に優勝候補ナンバーワンは帝京。

しかしその帝京が初戦で乱打戦のうえ

報徳学園に敗れるという大波乱。

 

それでも上宮が優勝することはないだろうと

思っていました。

 

初戦の相手は千葉県の市立柏。

初出場ながらも強豪関東地区千葉の代表校。

 

千葉といえば、数年前のセンバツ準決勝で

上宮は印旛に負けています。(確か1-3)

準決勝第一試合ではPLが勝っていたので

もし勝っていれば大阪決戦が実現するはずでした。

 

千葉県勢へのリベンジとなる初戦は

元木大介の2本のホームランで市立柏を粉砕。

2年生エース宮田正直(珍しい名前でどう読むのだろうと

当時思っていました)投手も危なげなく完投。

 

もしかしたら、もしかしたらと思わせるには

十分な勝ちっぷりでした。

 

2回戦は覚えていません。

(対戦校の方、申し訳ございません)

 

準々決勝の相手は仙台育英

この時代の東北代表校は今ほど強豪ではありませんでした。

楽勝だと思ったのですが。

先制され追いかける展開。

担ぐようにガチョーンと投げる本格派

大越投手をなかなかとらえられません。

 

しかしここでも元木大介の逆転ツーランが飛び出します。

ここで打って欲しい勝負どこで

きっちり結果を残しチームを勝利に導くところは

まさにヒーローそのもの。

 

準決勝の横浜商戦は終盤に加点して圧勝。

数年前に越えられなかった準決勝の壁を超えます。

 

そして決勝の相手は東邦。

前年センバツの準優勝校。

その時の2年生サウスポーエース山田投手が健在。

 

どの学校でもそうかもしれませんが

上宮は特にサウスポーが苦手。

接戦になるであろうことは十分予想できました。

打線よりも宮田投手の踏ん張りがカギと思いました。

 

事実、がっぷり四つの引き締まったゲーム。

上宮が先制しますが東邦が追いつき

1-1で延長戦に入ります。

 

延長10回表に上宮が勝ち越し。

 

その裏の東邦の攻撃は先頭打者が出塁しますが

送りバントはせず強攻策でダブルプレー

アウトランナーなし。

 

正直、勝ったと私は思いました。

しかしここからヒットとフォアボールで一二塁。

 

それからセンター前のタイムリーで同点に追いつかれます。

悪夢です。

でも悪夢は終わりません。

二塁に向かうバッターランナーを刺そうとした送球が

悪送球?(すみません、くわしく覚えていませんし

映像で確認したくもないです)

バックアップに入っていたライトも捕球できず

ボールが右中間を転々としている間に

サヨナラのランナーがガッツポーズで生還し試合終了。

守備位置でうなだれる上宮ナイン。

泣きながらホームプレートに向かう元木。

 

私はプッツンしてテレビのスイッチを切りました。

 

アウトランナーなしからでも何が起きるか分からない

野球の勝負の怖さ。

 

数ある決勝戦の名勝負の中でも

悲劇の決勝戦として語り継がれる試合でした。

 

男子校ならではの声が太い応援。

ラッキーセブンのどじょうすくい。

そしてチャンスの時の「地獄の猛打」は

今でも思い出せるくらい大好きな応援の一つです。

 

元木大介というヒーローの出現と悲劇の決勝戦

 

新庄剛志前田智徳の年齢は?と聞かれても

元木大介と同い年といえばまず分かるくらい

この学年では圧倒的な存在感。

それに加えてこの年は

種田、内藤、小野寺そしてエースの宮田と

タレントが揃い踏みした上宮至上最強のチーム。

 

21世紀になってからは甲子園にでていませんが

PLとともに大阪人の記憶に残る学校です。